結び:党話を除去して、正常な言葉で話す
1)どのように党話を見分けるか
党話を除去するには、まず党話を見分ける必要がある。党話に沿って考えると、かならずや中国共産党の独裁統治を守る結論にたどり着くが、それが党話の言葉に含まれる「重要な意義」なのであり、党話を見分ける根本原則である。次に、党話を簡単に見分ける方法をいくつか紹介する。
1、「どうして?」と多くの疑問を発すること。ここ数年、「政治に参与する」という言葉はとても恐ろしい罪名になってしまっている。しかし、中国共産党は一つの政党ではないのか? 自分の組織に参加して共産党を擁護して、「国是」に関心を持つようにと国民にずっと呼びかけているのではないか? このように質問すると、中国共産党は自分にしか政治をやることを許さず、国民に政治に参加させない事実に目が覚めるだろう。
2、「実際に効果のある解決法を取る」という言い方を見てみよう。「実際に効果のある解決法を取る」ことが、どうして共産党官吏が自分の功績を吹聴する時の材料になったのだろうか? まさか政府官吏が、「実際に効果のある解決法を取る」ことをしていないのか? もし「実際に効果のある解決法」を取っていないとすると、「虚業」をしているということなのか? このように問うてみると、共産党官吏の本分とは、人を打撃し、思想統制を進め、その上に「施政業績を上げるための事業」、「面子を保つための事業」をやるのだが、この二つの事は、彼らにとってみれば、まばゆいばかりの価値があるのである。
3、誰がこの言葉を言ったのか、誰がその言葉を行動に移すのか、これは誰のためなのかを問う。例えば、「安定はいかなることより優先させるべき」というスローガンを見てみよう。これは誰の安定を言っているか、国民の安定か、それとも共産党の安定か?答えは「共産党の安定」となる。では、このスローガンも中国共産党が自分の統治を守るために作ったものだと、一目瞭然で分るだろう。

4、党話が常にどんな語彙と組み合わせて使用されるかを見ること。例えば、「宣伝」はよく「党の政策」と組み合わされ、「貫徹」はよく「中央の精神」と、「実行」はよく「共産党の決議」と、「高く掲げる」はよく「××という偉大な旗」と組み合わせられる。
5、党話の同義語と対義語が何であるかを見ること。中国人は履歴書を書く時に、もし自分が中国共産党の党員と共産主義青年団の団員でなくて、「民主諸党派」でもなければ、「政治的身分」の欄に「一般大衆」と記入する。どうして「無所属」を記入しないか? 「一般大衆」と「無所属」の意味は同じか? 比較してみれば、「一般大衆」と「無所属」は実は意味が違うことに気づくだろう。「無所属」はいかなる党派にも所属しないことに対して、「一般大衆」は「党」に加入する願望があっても「党」に受け入れられない意味合いがある。だから、この場合に使用される「一般大衆」の表現も本当は党話の言葉になる。
またここ数年、一部中国本土の書き手は共産党を提起する時、「与党」の表現を使用している。どうして直接「共産党」の表現を使用しないのか? 「与党」は「野党」に対する存在で、中国では野党が全くなく、共産党といわゆる「民主諸党派」の関係は与野党の関係でなく、実権を握る独裁の党とうわべだけ民主を飾る党の間の関係にすぎない。「与党」の表現が使用されると、中国共産党は選挙で国民に選出されたと思われがちで、中国共産党の独裁を掩蔽する効果がある。これと関連あるもう一つの党話の言葉=「施政能力を高めよう」を見てみよう。この言葉から「共産党が正常な政府の行政機能を行使している」と思うかもしれないが、実は、「施政能力を高める」の本質は「独裁の権力を強化する」である。
6、中国によく見られるシーンを他の国に置換してみる。ロサンゼルス市市長は会議に「カリフォルニア州共和党の××総書記の××問題に関する講話の趣旨を、我々は真面目に理解して吸収しないといけない」と発言するシーン、NBA(米国プロバスケットボール協会)の名選手は米国メディアの取材を受ける時、「今回のリーグ戦に優勝できたのは、民主党の指導によるものだ」と話すシーンはありえるか、少し想像してみてほしい。
そのほか、中国伝統社会と比較して国際社会と比較することも、有効に党話を見分ける方法でもある。
2)「党話が会話の背景になった」現象に注意する
中国共産党のイデオロギーの衰退に従い、党文化は中国人にとって嘲笑の対象になっており、党話を用いて大量に作られた民謡、笑い話、ものまね、風刺話は中国人の食後の雑談の資となっている。例えば、毛沢東の名言「革命は朝飯前のような簡単なものではない」、「(紅軍)幹部は飲食の難きを恐れず、百杯千杯もただ一瞬」は、食べるものもない貧窮を風刺して、「30年苦労して、やっと解放前の状態に戻った」、「政府は黄世仁で、我々は楊白労である」のような言葉で、中国共産党が施した経済政策に対する不満を表している。
党文化が形作られた後、党話は中国人にとって話し方の基準にもなった。上に挙げた風刺話の例はもちろん党話に対する風刺なのだが、客観的に党話を認めて、党話を「話し方の基準」として強める効果を果たした。この時、党話は読者の視線の真正面から消えて、裏面でその効力を発揮して、もっと識別し難くなった。このような現象を「党話は会話の背景になった」と称する。
変形しても党話は依然として党話であり、さらに深く隠蔽された党話となった。どんな言葉にも特定なメッセージを載せているので、民謡と笑い話の中の変形した党話は依然として無意識のうちに影響力を発揮している。そのため、できるだけこのような言葉を使わないようにしたい。
現在の中国では、だんだんと多くの人が公の場で中国共産党を非難するようになった。このような時に、我々は正常な言葉と正常な思考回路で中国共産党を非難するべきで、党文化の中で党話を使って共産党を批判するべきではない。
一部もともと正常な人類社会の言葉は中国共産党に改造されて、党文化の環境で長期にわたって使用されたために、強く党文化の色に染まった。この類の言葉を今後中国人民は使用できないのでなく、かえって正常な言語環境で正々堂々と使うべきである。『中国共産党についての九つの論評』が中国共産党を「邪教」と称するのは良い一例である。
3)真相を探して理解し、真相を広める
中国共産党はごく短い数十年内で、暴力的な手段で外部情報を封鎖し、強制的且つ大量な宣伝を通じて、巨大な党話体系を創立して中国全域で広めた。そのため、党話を除去するためには、非凡な道徳的勇気だけでなく、自ら党文化を拒む道徳的な自覚をするうえに、中国人は正常な人類の言語で語られた真実の情報に多く接触する必要もある。中国人は共産党のうそから抜け出すために、真相を探して理解して、また真相を広めることから始まらないといけない。
新しい中華文化は、それらの新しい言語体系によって呼び覚まされ、それらの新しい言語は、道徳上で勝利した人々によって創造されるものである。
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